2002年春、小学5年生の五十嵐くんと、中学1年生の四方さんが
「国境なき子どもたち」の「子どもレポーター」に選ばれ、
カンボジアのストリートチルドレンの生活を取材した。
●「子どもレポーター」、カンボジアへ!
2002年春、京都府に住む中学生、四方香菜(しかたかな)さんと、千葉県に住む小学5年生、五十嵐敬也(いがらしひろや)くんが、「国境なき子どもたち」の募集した「子どもレポーター」に選ばれ、カンボジアへ旅立った。
ふたりは3月18日から27日までカンボジアに滞在して、ストリートチルドレンや以前、ストリートチルドレンだった子どもたちの自立を支援している施設を取材した。
帰国後、ふたりがカンンボジアでの体験をまとめたレポートには、「子どもが生活のために働かなければならないことへのおどろき」「家族のきずなのたいせつさ」「平和のたいせつさ」など、はじめておとずれたカンボジアで感じたさまざまなことが、イラストや絵をまじえて表現されている。ふたりにとって、とても大きい体験だったことが、伝わってくる内容だ。
●「子どもレポーター」って?
「子どもレポーター」とは「国境なき子どもたち」というNGO団体が主催している教育プロジェクト。2003年からは「友情のレポーター」と名称を改めた。
*「国境なき子どもたち」…「国境なき医師団日本」の関連団体。世界中の子どもたちが友だちになれるように、また世界各地のめぐまれない子どもたちが、健康な生活をおくることができるよう活動している。
*「国境なき医師団日本」…フランスで1971年設立された「国境なき医師団」の日本本部。開発途上国、武力紛争地域、難民キャンプなどに、医師を派遣したり、物資を送ったりしている。
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プロジェクトは1995年からはじまった。原則として年に2回、春休みと夏休みに、広く全国から募集された子どもから、男女1名ずつの「子どもレポーター」が選ばれ、約10日間、海外に取材にいく。
これまでに、約30名のレポーターが、マラウィ、カンボジア、スロベニア、タイ、ラオス、中国、ベトナムといった国々に行き、「国境なき子どもたち」や「国境なき医師団日本」の活動現場をおとずれ、、ストリートチルドレンや孤児、医師や看護婦などにインタビューした。
帰国後は、レポートを書いたり、ビデオレポートに参加したりして、自分たちが見たこと、感じたことを、日本の子どもたちに伝えている。