マツモト:おはようございまーす。
編集長、前回の話、よくわかったんですが、あれからうちに帰って考えると、わからないところが出てきちゃって・・・編集長? 編集長、聞いてます? 編集長ったら?
編集長:ZZZZ..................う〜ん。
マツモト:あ、編集長、寝てるんですか。・・・でも、編集長、なんだか、毛深い。
編集長:ウッキーッ。
マツモト:うわっ、編集長がサルにっっっっ!!!!!(@_@)
編集長:わははは、びっくりした?
マツモト:あー、編集長、驚かさないでください。ほんとに・・・
編集長:ほんとに?
マツモト:サルかと思った!
編集長:ムカッ、どう見たらぼくがサルに見えるんだい。失礼な。
マツモト:へへ、すみません。でも編集長そんな格好してるから。どうしたんですか?
編集長:うん、今回の話の内容にはこれがわかりやすいと思ってね。
マツモト:今回はどんな話ですか?
編集長:うん、でもそれより、マツモト君。さっきわからないことがあるっていってたじゃないか。なんだい。
マツモト:あ、そうですね。じつは、前回、濁音・半濁音について教えてもらいましたよね。でも、そういえば、「あー」とか「くっ」とかっていうのはどうなるのか、聞かなかったこと、あとで思い出したんです。
編集長:おお、グッドタイミングだね。それこそ、今日やろうと思っていたことなんだよ。
マツモト:えっ、そうなんですか。なんてラッキー・・・って、わざとらしいですよね、編集長。
編集長:ゴホン、アー、それはそれとしてだね。
マツモト:そのサルのカッコの真意ですね!?
編集長:そう!わけもなくサルの格好をしてるんじゃないよ。このシッポを見てくれたまえ。
マツモト:はい?
編集長:サルにはシッポがあるが、シッポはどこにあるだろう?
マツモト:おしりですね。
編集長:そのおしりは?
マツモト:うしろですね。
編集長:正解! シッポはからだのうしろにある!
よく見たまえ。この「ー」や「っ」はシッポのように、うしろについているだろう。だから、点字でも、このようなときはうしろに書くんだよ。「ー」は長音、「っ」は促音っていうんだ。
(例1)
マツモト:なるほど。長いシッポと短いシッポですね。
編集長:そう。点字で書く場合でもまさにその通りなんだよ。次の例を見てみよう。
(例2)
マツモト:そうか〜。でもなんでシッポなんですか?前のとき(「ぎゃ」などの拗音)だってシッポって言ったっていいじゃないですか。うしろにあるんだから。
編集長:前のときと違うのはね。長音や促音はその語の母音を長くのばしたり短く切ったりするところなんだよ。たとえば「へー」のときは「え」という音が伸ばされているけれど、これは「へ」という語の母音だよね。また「はっ」というときは「あ」という音が短く発せられているよね。これは「は」という語がもともともっている母音だね。
これが前回の「ぎゃ」とか「きょ」なんかの拗音と違う点なんだね。ま、これはぼくなりのこじつけだけどね、わはは。
マツモト:なるほど〜。ちょっとテキトーなこじつけですけれど、わかりました。今回も勉強になりました。
編集長:そうかい? そういってもらえるとうれしいな。まあ、もうちょっとだから、おたがいがんばろうじゃないか。
マツモト:でも・・・言いにくいんですけど、編集長。そのサルのカッコでまともなことしゃべってると、とってもヘン。
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