編集長:マツモト君、ごきげんだね。何かいいことあったの?
マツモト:編集長、いよいよですね。
編集長:何がだい?
マツモト:なにがって、あれですよ、あれ。
編集長:うん?
マツモト:う〜ん、また、この、とぼけちゃって〜〜〜。
編集長:マツモト君、(今日も)なんかヘンだね。悪いものでも食った?
マツモト:あーっっ、にぶい、にぶいっ!
編集長、もうすぐボーナスの時期じゃないですか。ボーナスといったら!
編集長:いったら?
マツモト:プレゼントですよ、ぷ・れ・ぜ・ん・と。今年は何もらおうかな?
編集長:誰に?
マツモト:編集長! わたしにけんか売ってるんですか?彼に決まってるじゃないですか。あ〜楽しみ。
編集長:ほ、ほう。マツモト君にも、そんな彼氏がいたのかい。そりゃめでたい。
マツモト:あたりまえじゃないですか。なんたって、わたくしのこの美貌。
編集長:ふっふっふっ・・・・
マツモト:あ、なんですか、その笑い? ははあ、くやしいんですね。編集長、なんだったら、わたし、プレゼントもらってあげますよ。
編集長:な〜に、いってんだい。遠慮しとくよ。
マツモト:またまた、無理しちゃってー。
編集長:hhーん。
でも、まあ、ボーナスがでたら、みんなでうまいものでも食いにいくってのもいいよな。
マツモト:でしょ、でしょ。さっすが編集長。チョー話せるー。
で、なんですか? すき焼き?しゃぶしゃぶ?・・・お寿司っていうのもいいですよね。
編集長:おいっ、高いものばっかりじゃないか。それに「チョー」は止めなさい。
マツモト:へへ。
編集長:・・・でも、寿司はしばらく食ってないし、寿司っていうのもいいねえ。
マツモト:おっ、編集長、ということは、お寿司で決まりですね?
編集長:うーん・・・
あ、そういえば、寿司といえば。
マツモト:寿司といえば?
編集長:「点字で遊ぼう」の第5回なんだけれど。
マツモト:え、仕事の話ですか?
編集長:悪い?
そういえば、前回まででまだ話してないことがあるのを思い出したんだ。
マツモト:でも、それがお寿司と何の関係が?
編集長:うん。数字の表し方なんだけれどね。
マツモト:編集長。もしかして、数字=すうじ=すし=寿司とかっていう、ダジャレというか、おやじギャグじゃ・・
編集長:ぐふふ。まあ、聞きたまえ。
マツモト:しかたない。あきらめます。始めてください。くーっ(T^
T)
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編集長:さて、マツモト君。点字が6つの点の組み合わせでできているのは、もうわかっているよね。
マツモト:もちろんですよ。
編集長:じゃあ、6つの点で、何通りの点の組み合わせができるかな。
マツモト:えーっ、なんですか、それ。
編集長:数学の問題だよ。むずかしい?
マツモト:ばかにしないでください。
えーとですね、ひとつひとつの点について、点を打つ・打たないの2通りで、それが6つあるから、2を6回かけて、64通りだ。そうでしょう?
編集長:お、すごいね。
マツモト:へへ。まかせてください。わたしこれでも理系だったんだから!
編集長:ほーっ、ひとは見かけによらないね。でも、点をまったく打たない点字はないんだから、実際には63通りなんだ。
マツモト:あ、そうか。
編集長:さて、6つの点の組み合わせでは、64通りしか文字を表すことができないよね。でも、表す文字はひらがなの50音(正確には46音)に加えて、濁音・半濁音・長音・促音の記号、それに句点や読点などなどあって、そのうえさらに数字を表すには、64通りじゃ足りないんだよね。だから、数字を表すためには「これは数字だよ」っていう印をつけるんだよ。
マツモト:ン? それは、濁音や半濁音のときとおんなじですね。
編集長:そう。これを「数符」というんだ。たとえば、つぎの例を見てほしいんだけれど
(例)
何か気がつかないかな?
マツモト:あ、数字の1って「あ」の点字といっしょだ!
編集長:そう! 実は1だけじゃない。2も3も4も、みんな、同じ点のものがあるんだよ。(くわしくは下の表を見てね。)
だから、そういったものと数字をちゃんと区別するために、「数符」を前につけなきゃいけないんだ。
マツモト:なるほどー。 この数符とペアになることで、はじめて、数字というものになるわけですね。よくわかりました。
編集長:ま、いってみれば寿司のネタとシャリみたいなもんだね。
両方が渾然一体となって、はじめて、米でも刺身でもない、寿司という新しい料理が生まれる・・・・ああ、このすばらしさ。
マツモト:編集長、ひょっとして、それが、今回のオチですか!?
編集長:あ? わはははははははははは。・・・・
◆数字のまとめだよ◆